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秘密結社「セティ」事件⑤

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報道

2018年4月、NTVがセティ事件のドキュメンタリ「危険なセティ」を放送した。この中でフィリンコフの妻アレクサンドラ・アクセノヴァを“テロ組織”の“中心的思想家”と呼び、彼女はウクライナから“(ウクライナの)"右派セクター"のような過激派グループ”を結成するためにロシアへ来たと報じた。(写真:アクセノヴァ)

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2018年6月RTチャンネルの記者が事件の取材を申し込んだが、容疑者たちは彼の取材を拒否した。弁護士のザイツェフは、プチェリンツェフやシャクルスキィに対して連邦刑執行庁職員からRTのインタヴューに応えるよう説得があったと発言。これ以前もこの後もRTはこれについてコメントしていないが、RT広報は次のようにHPに書いた。『RTがインタヴューを強要するようなことはありません。「反政府」メディアは、RTが留置場での拷問の可能性を調査しないことに憤慨しているのか、していることに憤慨しているのか、立場を決めるといいでしょう』

NTVはドキュメンタリ「危険なセティ2」を放送し、活動家たちを大量殺人を企てたテロリストと呼んだ。国営放送の記者は、人権活動家や弁護士、セティ活動家を支持するものたちを”税金ドロボー”でロシアの信用を落とす目的で西側諸国側で働いていると批難。大部分は最初のドキュメンタリで使ったシャクルスキィの容疑について彼の最初の弁護士グリゴリャンへの取材で成り立っている(この件で、彼は地元弁護士会から非倫理的行為と注意を受けた)。唯一の新しい参加者は政治評論家のマルティノフで、彼はセティ活動家の擁護者をテロリストと同一視し、2015年のシャルリー・エブド襲撃事件はロシアに害を与える目的でアメリカ人が組織したと確信している。

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2020年2月20日、シャクルスキィの弁護士モルグノフは、国営放送「ロシア24」の記者がペンザの拘置所へ彼を訪問したことを伝えた。シャクルスキィによると、連れて行かれた部屋に記者がいて、"組織のマニフェスト"について質問し出した。彼は弁護士抜きで質問に応えることを拒否。国営の記者は裁判のマニフェスト審議に出席しておらず、単に社会的反響の大きさでこの件を知っただけだ、とシャクルスキィは言った。

2019年11月、サギンバエフの知り合いの女性活動家数名が、故意にHIVに感染させる目的の強姦と未成年者との性交とで彼を告発した。2020年2月、「5.11」と「日の出」の参加者数名がペンザでの麻薬商売、リャザンでのドロフェエフ殺害、レフチェンコの失踪に加担した可能性について語った記事が掲載された。と同時に、そこではこの事件の容疑者のテロ活動と不法爆発物所持への関与は否定した。

ドキュメンタリ「危険なセティопасная сеть」(動画:ロシア語)

※ドキュメンタリによると、主犯格アクセノヴァは夫フィリンコフ逮捕当時キエフにいて、以降ロシアには戻っていない。ユーロマイダン活動家で、ウクライナ軍の訓練にも参加したことがある。ウクライナを離れ、フィンランドに亡命を希望している。彼女は黒い布で顔を隠した状態で動画を撮り、そこで夫への拷問を否定している。

※写真は、容疑者の一人が所持していた動画のもので違法銃器物の実弾による、本人たち曰く、サバイバルゲームの様子。

 

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