銀行立てこもり事件

【モスクワ5月23日タス通信】モスクワ市内Zemlyanoi Val通りのアルファ銀行で男性が人質を取って立てこもった。男は建物を爆破すると脅迫。警察の突入で犯人は拘束され、けが人はいない。

−日中、正体不明の男が中心地の銀行で人質を取ったと通報。6人を人質にとり、5人は自力で銀行から脱出した。

−警察は現場を封鎖。Upper Syromyatnicheskaya通りのZemlyanoy Valから Susalny Laneまでが通行止めとなった。

−男は食品宅配サービスのバッグを持って建物に入り、爆弾があると宣言。手には黄色い袋を持ち、起動装置が入っていると言った。

−あるTelegramチャンネルでは、男がDeiveryClub（※食品宅配サービス）の服装だったと報じた。会社は自社宅配人の関与を否定している。

-情報によると、男は巨額を要求した。(※テレビ司会者のolga Buzovaを現場に呼ぶよう要求もした）

-15時13分ごろ、警官が突入して男を拘束したと情報が流れた。けが人はなし。行内には男と人質一人がいた。拘束の際、男は抵抗せず、SNSの生放送で冷静な振る舞いをした。

−警察によると、男は正気な状態ではなく、鑑定に回された。現場では男が行内で飲んでいたワインのボトルが押収された。

−男は偽の起爆装置しか所持していなかった。警察で鑑定はする。

−警察は男を特定。市警によると、他の地域から来たロシア人34歳。

−男には、180万8979ルーブル（※約272万円）の借金があった。交通違反の罰金、税金、強制執行差し押さえ分などである。（※姿をくらまし執行から逃げていた）

−男は、盗難と強盗で2回有罪判決を受けたと認めている。モスクワで運送人として働いていた。「彼が銀行に持ち込んだ鞄の中にはお金が入っていた」（警察広報）

−銀行は、被害にあった従業員に賞与を与える。「従業員はマニュアルに従って行動し、多くの顧客や従業員が人質になる状況を回避した」と述べた。

出典記事はこちら。

※人質6人のうち、4人は銀行職員、1人は掃除夫、1人は顧客。顧客が男に持っていたワインを勧め、男の様子を隠れ撮りしてSNSで流していたという。男が逮捕された後、この顧客の行動が仲間ではないかと警察で尋問を受けている、らしい。

※ここ1日のロシアの新規感染者9,434人、合計で335,882人。緑は、回復者数8,111人/日。

モスクワは3,190人増の161,397人。

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