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外国人嫌悪殺人

ボルゴグラード医学生殺人事件は外国人嫌悪によるものだった、と地域捜査当局が記者会見で記者らに語った。

「容疑者の自白によるものです。彼が犯人だと確信を持っています。捜査員が24の監視カメラを調べ、犯人は1時間半ほどボルゴグラードのヴォロシロフスキー区を行ったり来たりうろついていました。外見がスラブ人ではない若者が歩いているのを見て、殺人犯は後ろから近づき、ナイフで何回か刺しました。」

17歳のティムール・ガブリロフはアゼルバイジャン国籍者で、医者になる勉強のためにボルゴグラードに来ていた。捜査員が事件捜査で訪ねた彼の知り合い全員が、ティムールはフレンドリーで温和な性格だったと証言。

捜査によると、犯人は犯行を綿密に計画。監視カメラの場所を事前に確認、医療用マスクで顔を隠し、リュックには返り血を浴びた時の着替えを用意。逃走時、彼は5キロ近く走った。しかし捜査員は画像から犯人の容貌を再現することに成功。

警察が捜査に有効な情報に対して100万ルーブルの報奨金をかけたところ、情報が寄せられ、一件ずつ調べた。その中の一件は、事件の関係者を知っていて、彼の苗字を知らせた。状況を確認した後、警察は知事に情報提供者への報奨金について報告する。

殺害の二日後、犯人はパスポート情報が要らないヒッチハイクの仲間を事前に見つけるサイトを利用し、ボルゴグラードを出た。まずロストフ州へ行き、それからスモレンスクへ行った。

「個人的見解では、彼は軍事組織に参加するためにウクライナへ行くつもりだったのでしょう。本人はなぜロストフへ向かったのか証言していません。しかし、あそこは国境を越えるのが難しいので、ベラルーシ経由を試すことにしたのでしょう、」(地域警察長談)

容疑者はネットで過激派文学を読んでいたことが判明している。しかし、彼が警察のリストに上がったことは一度もない。彼の周囲は、彼を良い人と評価している。麻薬を使用したことはなく、ボクシングやバスケット、バレーボールなどをやっていた。専門学校を卒業してから働いたことはない。現在、どのように彼が兵役を回避したか調査している。

容疑者には、彼の殺人を知りつつ逃走を助けた共犯者がいた。その人物も刑事責任を問われる。

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