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エジプトがロシア小麦を買えない

エジプトは、ロシアの業者が設定する価格が高すぎるという理由で、定期的な小麦の入札をキャンセルすることになった。天候不順とロシアの貿易保護政策により、このような状況に陥った。

ロシアはエジプトにとって主要な小麦の供給者であり、毎月の入札を通して当事者間契約で売買することを好んでいる。数社から競争力のあるオファーを受け取っている。

しかし、エジプト農業庁は業者の設定価格が高すぎると予想して、1月半ばに予定されていた2月取引分の入札はキャンセルされた。

これは、ロシア政府が2月15日から小麦1トン当たり25ユーロという関税を導入したことにも起因する。多くの国での作物に影響を及ぼす天候不順で避けられなくなった世界的価格上昇に、モスクワが対応している状況だ。シカゴ証券取引所の小麦先物取引は、6年ぶりの最高値に接近している。

ロシア当局は輸出税を導入することで輸出を減らし、国内市場での供給を増やすことを期待しており、最終的には国内価格の低下につながる。1月の入札が取り消される直前に、エジプト農業庁はロシアの業者から1つしかオファーを受け取っておらず、その条件はルーマニアやフランスの競合他社よりも大幅に悪かった。

一方、ロシア政府は、輸出税を1トン当たり50ユーロにさらに引き上げる可能性を検討している。これは、関税導入の発表後、世界市場で価格が上昇すれば、その影響を平準化する為に行われる。

出典記事はこちら 

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※2020年3月2日から2021年1月12日までのロシアの新規感染者数グラフ。ここ1日のロシアの新規感染者22,934人、合計で3,448,203人。

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