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鬱で子殺し

土曜の夜、モスクワ北東部のアパートで11歳長女と3歳長男が殺された衝撃的事件の真相が明らかになった。凶行に及んだのは母親(36)で、彼女も病院へ運ばれた。発作的な犯行だった。

取材によると、悲劇が起きたのは、結婚して12年、同棲期間も含めると17年連れ添ったオリガ(仮名)とアンドレイ(仮名)夫婦。オリガはオレンブルク州オルスク市出身で、モスクワへ来てから親戚の家に住んでいた。両親は離婚しており、父親には障害があり、オリガ自身は成績優秀で学校を終えた。産休に入る前まで子供用品店で働き、アンドレイは一般企業のIT部門で部下を率いていた。

夫婦をよく知る人達は、家庭内に問題はなさそうだったという。長女はダンススクールに通い、長男も健康に育っていたが、今年1月に腹痛を起こし救急車を呼んだことがある。アンドレイは(子供の頃に肺の一部を切除したことがあって)昨年秋にコロナウィルス で危篤状態になり、数週間危険な症状が続いた。この頃、オリガの鬱が始まったと見られる。子供の世話が自分一人の肩にかかり、一人で全部を背負い込んで、支援を求めなかった

友人によると、オリガは星占いや占星術が好きだったが、単なる趣味で狂信する様子はなかったという。

悲劇の前日も二人の子供の母親にそれといった症状は見られなかった。親族と、長女を海のそばの林間学校へ参加させることについて話した。そのほかには、最近食器洗浄器を買い、家事負担が減ったはずだった。

土曜日の夜、アンドレイは仕事の帰り道に買い物をすることにした。妻に電話して、長女とスーパーへ来て一緒に買い物しないか聞いた(家庭内でそういう習慣ができていた)。ところが今回に限って、オリガはすっぱり拒否。家に帰ったアンドレイは、妻と子供達がベッドに横たわってるのを見た。寝ているんだと思って、台所で自分の夕食の準備を始めた。突然、救急隊の医師がピンポンを鳴らす。彼は救急車は呼んでないと答えたものの、隊員らは中へ入り、子供達が死んでおり(死因は窒息死)、母親が出血しているのを見つけた。オリガは緊急入院した。意識が戻り、息子と娘の殺害を自供。

悲劇の現場は、女性に突発性の発作が起きたことを物語っていた。彼女は台所で肉を調理していて、突然中断し、子供を殺し、自分も自殺しようとしたが、痛みに耐えかねて救急車を呼んだ。

捜査当局は、この事件について包括的な調査を行ない、加害者の精神鑑定が行われる予定。

出典記事はこちら  

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※2020年3月15日から2021年2月22日までのモスクワ市の1日の感染者数グラフ。ここ1日のモスクワ市の新規感染者1,723人増、累積感染者数969,557人。

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