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預金課税について③

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3月31日に預金課税について新しい説明があった。プーチン大統領はアイデアを語り、それを税法に落とし込んだバージョン。

①2021年1月1日、年利5%の口座に500万ルーブルがあった場合。

年末に受け取る金利は

500万×5%=25万 ルーブル。

この金額から、ロシア中央銀行の金利分を控除できる。例えば、中央銀行の金利が6%と仮定すると100万ルーブルで得られる金利は

100万×6%=6万ルーブル。

稼いだ金利から控除分を引いた

25万-6万=19万ルーブル。これが課税対象額。

この対象額に13%の所得税がかかり。

190,000×13%=27,000ルーブル

これを2020年に確定申告し支払わなければならない。

②複数の銀行に割り振っても、つまり5つの銀行に100万ルーブルずつあっても、トータルして課税対象となる。

③妻子や親戚にそれぞれ100万ルーブルずつ割り振った場合、各自の預金が100万を超えない限り、課税対象にはならない。

④ドル口座に1万ドルあった場合。今日現在だと764,900ルーブルに換算され、ルーブル口座に50万ルーブルあれば、126万4900ルーブルの預金とみなされる。

⑤証券について。口座金利より良いレートが売りなので、年利7.5%とすると、ここには控除がないので、7.5%分全てが13%の課税対象となる。

⑥税金を逃れる方法として、金に変える方法があるが、金は上がるだけとは限らない。

出典はこちら↓。

※銀行が自動的に税を引き落とすなら、個人が確定申告をせずに済むが、計算が難しいせいか(特に預金が複数の銀行にまたがる場合など)銀行は乗り気ではないという。まだまだ改正・変更の余地がある。

※例えば、預金が100万ルーブルに届かなくても、金利が10%(あり得ないけど)の預金90万ルーブルで金利が9万ルーブルになる場合、中央銀行が6%だったら、9万-6万=3万ルーブルが課税対象になる可能性がある。

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