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顔に痣、前歯損失

エカテリンブルクの住民が、病院で妻の身に何が起きたのか明確にする為、警察に被害届を出した。ある夜、アナスタシア32歳はてんかんの発作に似た痙攣を起こした。夫が救急車を呼んだ。チームが到着した時、女性には意識があり、自ら車まで歩いて乗り込んだ。翌朝、夫が第20病院に見舞いに行くと、彼女の顔全体に青あざがあり、歯がなくなっていた。

『土曜から日曜にかけての夜、妻は睡眠中に具合が悪くなりました』夫のビクトルが話す。『引き付けのような。息ができなそうだったので、僕は口を開け、舌を出させました。それから彼女は眠りに落ちました。こんなことは初めてだったので、救急車を呼びました。隊員が来て、落ち着かせてくれ、特に問題ないだろうと言ったんです。今後の様子を観察し、もしかしたら一回限りで、繰り返さないかもしれないと。病院へは行かないことにしました。しかし、数時間後、また痙攣したんです。隊員が到着した時には痙攣が収まっていて、妻に意識もありました。それで入院することにしたんです。』

ビクトルは、エレベーターまで妻を見送り、家に戻った。小さい子供がいるので、一緒に病院まで行けなかったのだ。朝、妻は携帯に応答せず。救急に問い合わせたところ、彼女が第20番病院へ搬送されたと判明。

『しばらくして妻が電話に出ました。夜中に起こったことを何も覚えてないと言ったんです。入院手続きで部屋で待ってたことだけ覚えている。その後気付いたらベッドに縛られていた、と。ベッドに縛られていたというのは、痙攣があった時に怪我しないようにという処置だとわかります。しかし、顔中の青痣や前歯が無くなっていることについて、誰も説明してくれませんでした。第20番病院では、第36番病院から転送された時にはこの状態だったと言われました。第36番病院へ行ったところ、全ての書類を見せられ、その夜搬送された記録の中に妻の名前はありませんでした。

ビクトルは警察に被害届を出した。

『第20番病院は、警察に全く別の説明をしました。妻は痣だらけの状態で第24番病院から運ばれたと。第24番病院へ行くと、そこはコロナの隔離が原因で何ヶ月も閉鎖されてて、患者の受け入れは行われていませんでした。誰も何があったか説明できないんです、殴られたのか、搬送中に事故にあったのか、自分で落っこちたのか。妻も私も落ち着いた性格ですから、妻が激昂して喧嘩することはあり得ませんし、彼女自身警察機関の職員です。』

エカテリンブルク市衛生局と市の救急隊は、個人情報保護の観点から、男性の被害届についてのコメントを控えた。第20番病院院長セミョン・フメリニケルは、経営陣はこの事態について把握していると答えた。『近日中に患者の夫はその日何が起きたのか、詳しい正式回答を得るでしょう。詳細を明かすことはできません(医師の情報漏洩禁止法に基づいて)。』

エカテリンブルクの警察も女性の身に何があったか調査している。

『身的危害の可能性について調査しています。医療機関関係者への聞き込み、実況見分、書類の確認など。入院中の女性には、危害の程度を確認するため法医学検査を行います。それらの結果に基づいて、対応を検討します。』(警察広報)

エカテリンブルク市救急隊員の一人は、匿名を条件に取材に答えた。彼によると、女性がそのような怪我の状態で第20番病院に届けられる筈がないと言う。

『我々には厳密なマニュアルがあり、怪我や血腫の場合は外傷専門病院にのみ搬送します。それは厳格に管理されています。仮に、救急車の中で何か起きたら、例えば、新たな痙攣で女性が落下して顔に怪我を負うような事態になったら、誰一人として隊員は第20番病院へ搬送することはありません、外傷専門病院だけです!』

出典記事はこちら 

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※3月15日から10月8日までのモスクワ市の1日の感染者数グラフ。ここ1日のモスクワ市の新規感染者3,323人増の318,111人。

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