ロシアのニュース

モスクワからお届け

5歳女児の運命

f:id:japinmos:20200207231524j:plain

モスクワ市プレスネンスキ裁判所は、生後5年間民間病院に住んでいる5歳女児の父親と母親の親権を制限する判決を下した。児童は保護機関に委ねられる。両親は、娘を病院から引き取れないのは、治療不要の証明がないからだと主張。医者は、少女は完全に健康、と断言している。

生まれてから周産期母子医療センターに住んでいる5歳女児の両親は親権を制限された。2月5日モスクワ市プレスネンスキ裁判所による判決だ。判事ナタリア・コルジャビナは『裁判所は両親であるタチアナ・マクシモヴァとユーリ・ジンキンの親権を制限する』と判決を読み上げた。

さらに、養育費として給与やその他の収入の4分の1の徴収も言い渡した。

両親の弁護側は控訴する予定。弁護士によると、判決は時期尚早という。

今日の公判に両親は現れず、弁護士が出席した。両親が民間センターからの女児の引き取りを拒否しているのは、女児の生命と健康の危険があるからで、今まで娘に入院治療が必要ではないという証拠がないとしている。

裁判所は、両親の女児への包括的医学鑑定請求を却下した。両親は鑑定にモスクワ教育省が関与することを要求していた。

 検察は、「両親は鑑定を自ら行い」裁判所に入院治療が必要である証拠を提出することができる、と指摘。

周産期母子医療センター職員は、女児の健康に関する書類は全て提示したと強調。5年間全ての情報が記載されたカルテ13冊や診断書など。公判では、昨年秋にガガーリンスキ裁判所で女児は健康の心配なく退院できると既に判決が下りていることを証言した。

母親の弁護士オリガ・ルクマノヴァは、診断書は重大な過誤があると語った。「書類には3つの印が必須なのに、担当医の一つしかない。治療情報のない期間がある、症状変化の記述がない、病理記載がない、手術情報がない。規定に準拠しない書類から、結論を出すことができるでしょうか」と取材陣に語った。

父親の弁護士ニーナ・サヴィニエは、両親は女児が何の病気で5年間にどんな治療をされてきたのか十分な情報を受け取っていない、とした。

「我々は周産期母子医療センターにたくさんの質問があります。女児の脳の成熟度をモニターしていたか。出生時に未熟児の高リスクグループに分類されていたか。(中略)もし「いいえ」だったら、鑑定をしましょう」と新聞『メトロ』に彼女の発言が載った。

2014年モスクワ市セバストポリスキ通りの『母と子』医院で生まれた女児の両親は、退院の一週間後に健康状態を危惧して新生児科に女児を預けた。女児は24週の早産で860gで生まれたからだ。その時から女児は病院にいて、父親が乳母係を雇っている。病院の広報係は、現在は女児の健康は危機にさらされていないと言う。裁判歴によると、以前から親権制限の申し立てがされていたが、全て却下されていた。

母親は弁護士を通じて、娘を愛しており、拒否しているわけではないが、本意に反して公判に出席できないと語った。

「私は精神的ストレスで限界状態です。裁判所には私の健康状態を尊重するよう陳情します。委任者に完全な情報がないので、私自身は出席したいのです」母親の言葉として弁護士が述べた。

 出典記事はこちら

※ワイドショー記事によると、母親44歳、父親48歳、兄が3人母親と住んでいる。夫婦は別居状態。夫婦はほぼ見舞いに来ず、5歳の誕生日には母方の祖父しか来なかった。未熟児で生まれたので、すぐ死亡すると信じ込んで、「神の御心のままに」と言って誰にも紹介すらせず、祖父母には「口出しするな」と一喝。母親は占い師系に通い、3人の子を登校させず家で自ら教育しているが、住民との挨拶を禁止するなど、奇行が目立つ。父親は前科のある職業不詳で、どうも経済マフィアらしい。

(↓投票お願いします)

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

PVアクセスランキング にほんブログ村