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コロナ87,147人&医療従事者について

医療従事者の大量離職の情報は確認されなかった。院長によると、職員は一人として労働開始から病院を去っていない。また、数人の医者が受け取っていないという給与について説明し、個人用防護用品も十分在庫があると保証した。

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モスクワ市コロナ専門病院の院長は、フェイスブックで大量離職の噂について駁論した。

「現在病院には385人の看護婦が働いており、全員が病院職員として手続きされている。大量離職なんてない!それ以外に15人の若年准看護婦がいるが、病院での仕事を始めてから一人も退職していない。その他の医療従事者は137人。これらの従業員は国立病院と労働契約を結んでいる』と院長は書いた。

医者はまた、最近SNSにアップされた医療従事者に対する給料やボーナスの不払いの噂についてもコメントした。それによると、この状況は(労働契約ではなく)民法の契約に基づいて病院で働いていた、民間企業の従業員に対して発生している。

『つまり、彼らは国立病院のスタッフではなく、派遣員として働いていた人たちです。病院が第三者の組織の労働関係についてとやかく言えませんが、今日私はその企業代表者とミーティングしてをしたんですが、私たちは一緒にこの問題を解決するためにあらゆる努力をします』(院長)

病院では個人用防護用品の問題も発生していない、と院長は証言。入院棟に入るのに防護服がなくては不可能なので、建物を移動する場所に必要な物はすべて揃っている。

『正規従業員か派遣員かに関わらず、すべての職員は自由に入院棟への移行ゲートにある防護用品を自由に使えるようになっています。防護服を着ずに侵入するなんて不可能です!同様に、クリーンゾーンへ出てくる時も職員は防護服や装備を外して、その後の廃棄のために特別な容器に入れます』

医療従事者への食事も制限はない。すべての職員はクリーンゾーンにある共通のフードコートで食事をすることができる。唯一の禁止事項は『ダーティゾーンから食べ物を持ち出すこと』。

先日ソーシャルネットワークのテレグラムで、このコロナ専門病院の若手准看護婦たちが団結して、退職届を出す用意があると発表した。それによると、彼らは48時間休憩なしに働き、食事を取れず、臨時給もない。さらに一人当たりの担当患者は90人で、使い回しの防護服で看護しているという。

『約束された医療従事者へのホテルも受け取ってない。稀に休憩する時間があっても、よくて背もたれのない椅子に座れるだけ、感染者相手の2日間の労働の後、家まで帰らなくてはなりません。公共交通でですよ、もちろん』(テレグラムより)

(※この病院はコロナ対策として市の外れの村に建てられたので、家まではかなり遠いと想像できる。医療従事者には無料でホテルやタクシー、駐車場の利用ができると報道されていた。)

4月27日時点でこの専門病院では644人のコロナ感染患者が治療を受けている。この1日でさらに78人が入院した、と院長はfacebookに書いた。

院長の情報によると、患者の99%が両肺とも肺炎になっているが、COVID-19が検出されたのは患者の63%。人工呼吸器に繋がれているのは全体の4.6%で、集中治療室にいるのは患者の47%だ。

4月27日時点で、モスクワ市の感染者数は45,351人。そのうち回復者は3524人、死者は435人。

ロシア全体では87,147人が陽性となり、うち回復者は7,346人、死者は797人。

出典記事はこちら 

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