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メタンガスで悲劇

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ボロネジの一軒家の古井戸で起こった子だくさん家族の悲劇の詳細が明らかになった。父親が古い井戸の詰まりを取り除くため、蓋を開けた。結果、中で二人の子供を含む5人が溺死することとなった。

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シシュキン家は幸せそうな家族だった。アレクサンドル35歳は父親と道路建設修理業を営み、妻ナタリア35歳は専業主婦で子育て中。10ヶ月から8歳まで4人の子供がいた。ボロネジ郊外の二階建て一軒家に住んでいた。

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悲劇が起きたのは8月23日日曜日18時30分ごろ。ナタリアは畑を耕し、子供達が庭で遊んでいた。父親は仕事で近所に。突然6歳の娘の叫び声がして、妹が古井戸に落ちたと報告。母親はすぐ井戸の穴に飛び込んだ。母親に続いて、8歳の娘も井戸を覗き込んだ。メタンガスが子供の顔を包みこみ、穴に落ちた。穴から自力で出てこられないとわかった6歳の娘は、祖母を呼び、隣人宅を回って助けを求め、父親も呼んできた。最初に駆けつけたアレクサンドルは自ら妻と子供を助けるために穴に降りた。しばらくして隣の家の父親と息子が来た。彼らは穴に梯子を下ろしたが、二人とも中で気分が悪くなってしまった。3人目のご近所さんが皆んなを助けようとしたが、意識を失いそうになり、外に這い出た。駆けつけたレスキュー隊が救出できたのは隣人宅の一人だけで、彼は病院の集中治療室に運ばれたが、現在命の危険はない。後の5人は既に死亡しており、死因は溺死だった。

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夫婦が残した10ヶ月と6歳の娘は親族が引き取った。上の娘が捜査員に話したことは、現場の状況と一致。この家には二つの下水槽があり、生活排水が流れるメインタンクとその1m上に隣接する古い井戸へのオーバーフローパイプがあった。しばらく前からこのパイプが詰まるようになったので、アレクサンドルはこのパイプを掘り返し、排水ポンプを使って自力で詰まりを取り除くことに。その際、排水ホースを古い井戸に設置し、上から蓋を置いた。最初に落ちた娘は、その蓋に乗り、蓋がひっくり返って落ちたようだ。穴の深さは6m、直径は1.5m。4m近く汚水が溜まっていた。

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