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71歳が息子殺害

エカテリンブルクで、71歳年金生活者が斧で息子(46歳)を殺害。犯行の痕跡を消し、娘と一緒に道端まで運び出した。

どのように犯行が明るみに出たか警察に取材した。

『12月6日、死体発見の通報あり。捜査により、被害者の身元と住所が判明。』(エカテリンブルク市警広報)

ウリヤノフスク通りのアパートに母親と住んでいる。警察が訪れた際、犯罪があった様子はなかった。

『最初の聴き取りの際、母親は関与を否定。しかし、捜査員がアパート出入口の監視カメラの映像を押収した後、犯行を認めた。』

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ビデオカメラには、二人の女性が毛布で包んだ遺体を運び出すところがはっきり写っていた。二人目は71歳女性の娘。

母親は捜査員に犯行を自供。彼女は、息子は過去に強盗で有罪判決を受けており、自堕落な生活を送り、飲んだくれていたと話した。飲酒すると母親を暴行。殺害当日もそうだった。放蕩息子がウォッカの金をせびり、断ると、暴れ出した。結果、母親は斧を両手に持ち、息子に向けて数回振り下ろした。

エカテリンブルク市警は母親を殺人容疑で起訴。

近々、老女に対する措置が発表される見込み。犯行が露見したのは、不明者の遺体が発見され警察が捜査したからである。最初から、故人の身元に関する情報があったわけではない。

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元から、遺体発見現場と犯行現場は別だとわかっていた。『遺体の傷の性格上、大量出血がある筈でした。しかし、遺体があった受変電設備の周りには血痕がありませんでした。』(捜査関係者)

それらのことから、遺体は運ばれて置かれたものと断定。痕跡を探した。遺体発見現場からそう遠くない場所の建物を捜査していた時、出入口の一つで血痕を発見。捜査員らがそこを重点的に調べたところ、悲劇が起きた家を見つけた。

遺体を運び出すのを手伝った娘も、証人として取り調べを受けている。『ロシア刑法316条の脚注に基づくと、事前協議なく、配偶者または近親者が犯した犯罪の隠蔽に加担した者は、刑事責任を問われない。つまり、もし娘が母親の犯罪の痕跡を隠すのを手伝ったとしても、事前に犯行を協議していなかった場合、娘は起訴の対象にはなりません。』(警察)

出典記事はこちら 

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※3月2日から12月7日までのロシアの新規感染者数グラフ。ここ1日のロシアの新規感染者28,142人、合計で2,488,912人。

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