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10歳抜け出し凍死

2月14日未明、サンクト・ペテルブルクで10歳女児が上着を持たずに家を出た。心配した母親は自力で見つけることができず、警察に助けを求めた。数時間後、通行人が公園で女児の遺体を発見。一体、なぜ悲劇は起きたのか。

全てが不透明

2月14日サンクト・ペテルブルクのコルピンスキー地区の児童公園で10歳女児の遺体が見つかった。マスコミによると、母親は4時半から5時にかけて、娘が家にいないと気づいた。近所を隈なく探してから、警察に届け出た。

『日曜日、コルピンスキー地区で10歳女児が行方不明になったと情報が入りました。母親によると、早朝に上着を持たず家から出てったようだとのことでした』(警察関係者)

数時間後、通行人が公園に女児の遺体があると通報してきた。

警察は自殺の可能性も視野に捜査している。女児が児童相談所に登録されたことはなく、恵まれた家族の一員だった。

『本当にいい子で成績も良かった。恵まれた家庭で、一人っ子。児童相談所に登録記録はなく、様々なイベントに参加していました。本当になぜかわかりません』(地区教育委員広報)

情報によると、少女は3Kのマンションに両親と祖父と住んでいた。悲劇の原因となるような家庭内不和も一つもない。亡くなる前夜には家族でビンゴゲームをし、少女は母親が早く寝るように質問を浴びせていたという。

動いてないのが明らかだった

『それは朝5時ごろだったと聞きました。母親の携帯に子供を追跡するGPSがあったそうです。でも、シグナルが消えていて。見に行くと、お嬢さんがいなかったって』(隣人女性)

発見者はテレビの取材に答えた。

『朝6時20分から30分ぐらいのことでした。犬を散歩させてたら、立ち止まったんです。私も止まって。少女の正面でした。近づこうとは思いませんでした。動いてないのが一目瞭然だったので。』

児童心理士のナタリア・ナウモヴァは、10歳から13歳の年頃は、感情的脆弱性の観点から危うい年齢と説明する。

『その歳ではまだ熟考できません。自分は大人と考えていますが、幼くもあり、人生経験が足りないのです。何かを信じやすく、特に良い家庭の子供は聞き分けが良く、大人がコントロールしてくれると信じきってます』

彼女によると、このような悲劇を起こさないためには、子供と信頼関係を築くことが大事で、親が子供の不安事・心配事を全て把握できるようにした方が良いという。

『何か言えないことがあると、助けてもらえないかもとか非難される可能性があり、子供が親にどう接していいのかわからなくなります。そうなると問題解決してくれそうな第三者を探すことになるのです』

真相を探そうと子供のSNSの履歴を探ったりはしない方がいいという。子供が熱中してること、よく見たり読んだりしている事柄について関心を持って話すのがよい。

『パスワードを攻略するのは最悪で、後で子供がそれを知ると、大変失望します。自分が信用されていないと感じます。さらに両親から離れていくでしょう』(前出の児童心理士)

それから、何かを禁止するのもよくない。子供が自分で正しい決断をできるように手伝うのが大切だそうだ。

出典記事はこちら 

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※2020年3月15日から2021年2月16日までのモスクワ市の1日の感染者数グラフ。ここ1日のモスクワ市の新規感染者1,409人増、累積感染者数959,405人。

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