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熊も目覚める暖冬

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モスクワ動物園の熊が、暖かい気候のせいでいつもより一ヶ月早く冬眠から目を覚ました、とモスクワ市HPで公表した。

目を覚ましたのは、28歳カムチャッカオオヒグマのローザ、ツキノワグマのアラディン(26歳)とブドゥール(25歳)。

自然界では冬を越すために熊は冬眠する。冬、雪に覆われた地上で食料を見つけるのは困難だからだ。もしタイミングよく眠りに入らないと、空腹と疲労で熊は攻撃的で危険になる。

体内リズムを狂わさず、自然界に近い環境を作るため、動物園の熊も冬眠する。熊は眠っている間も飲む必要があるので、飼育員は定期的に檻の中の水を換えていた。

春の訪れを感じると、熊は少しずつ覚醒してくるので、起きてから一週間後にはじめて食料を与える。

動物園園長スベトラーナ・アクロヴァは、熊の目覚めがいつもより早いと予想していた。

『なので、2月の段階から飼育員は24時間体制で熊を観察し、覚醒してから野外スペース開放の準備をしました。3月6日、ローザ、アラディン、ブドゥールが快適な巣から外へ出始めました』(アクロヴァ談)

ところで、動物園の全ての熊が冬眠するわけではない。ヒグマのムルマとブランゲリは冬中寝なかった。 パンダのジンジンとジュイも起きている。

先日、モスクワ州の住民は攻撃的な熊との遭遇に警告を出した。異常に暖かい冬のせいで熊が覚醒している。プーシキン地区では住民からヒグマを目撃したと通報があった。アレシノ村付近でも目撃されており、環境省が調査を始めた。

熊が人を襲わないように、居住地区から追い払う予定だ。普段より早く冬眠から目を覚ます可能性があるので、一年で今が一番警戒するべき時期だという。とても空腹で危険な個体もでて、モスクワ州の住民にとって深刻な脅威となり得る。

出典記事はこちら 

※日本語のカムチャッカオオヒグマは絶滅していることになっているので、ローザはただのカムチャッカのヒグマなのかもしれない。

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