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幼女暴行無罪判決【続報】

タタールスタン最高裁判所は、27歳住民セルゲイ・ククーシュキンの1歳半の娘に対する暴行について、地方裁判所の無罪判決を無効とした。

『差し戻して同裁判所で違う裁判官により再審議される』とリア通信の取材に回答した。手続きの違反に関連して、この決定が下されたという。

被告の妻アンナは伴侶に対する告発を拒否。現在彼女は、夫は子供を怪我させたのは偶然だと主張している。

『彼は私に電話して、すべて話しました。職場から駆けつけた時、私は救急に電話しないように頼みました、なぜなら彼が暴行の容疑をかけられることがわかっていたからです。でも、セルゲイは自分で救急に電話しました』

妻は取材に答えた。医学鑑定では、性器の表面的な損傷のみで侵入はなかったと記録があると話した。が、同時に、捜査によると、幼女に内部裂傷が発見されたとある。

KazanFirstサイトで、アンナが夫を告発したのは捜査員からの圧力があったからで、そうすれば量刑が軽くなるが、そうでない場合は20年投獄されると言われたからだ。

『私は法律を知りませんから、泣きながら告発書を書きました。でも証拠はないし、彼はそんな人ではないんです。私達が知り合ったのは次女が3歳の時でしたが、二週間後には彼のことを「パパ」と呼びました。子ども達みんな良い関係なんです。公園へ行けば、すぐ子供が寄ってきて、惹きつけやすい体質なんです』妻は語った。

以前、タタールスタンの裁判所は1歳半の娘に対する性的暴行について、セルゲイ・ククーシュキンに無罪判決を下した。

Vechernyaya Kazan紙によると、2019年10月27日男性は3人の子供と家におり、母親は遅くまで職場にいた。23時頃、男は妻に電話し、下の娘が出血していると話した。

捜査によると、男はしばらく救急車を呼ぶことに同意しなかった。少なくとも母親のおかげで幼女は入院することになった。「救急隊員が駆けつけた時、自分たちでは手に負えないとなりました。地元婦人科へ搬送されましたが、子供を診ることを拒否されました。そこでレニノゴルスクまで行き、そこで傷を縫ったんです』アンナはKazanFirstに語った。

その病院で、性的暴行による損傷が発見された。被告の妻は男を刑事責任に問う告発書を書いた。

ククーシュキンは起訴され、自宅軟禁となり、妻や子供達との接触を禁止された。男は繰り返しこの命令に違反したので、検察は彼を公判前に拘置所に置くことを主張。しかし、これは実現しなかった。

被告は当初、オムツを替える時の不注意で、偶然子供を傷つけてしまったと証言。『娘が目を覚まして泣いた。近づいたらオムツが臭ったので、替えようとした。これまで自分は一度も替えたことがなく、いつも妻がやっていた。自分でも何が起きたかよくわからないが、洗おうとして、指輪が引っかかったのかもしれない。血が出て、怖くなった』男はKazanFirstに話した。

弁護人は、彼には悪意がなかったと強調。「これは、彼が娘の大便をきれいに落とそうとして偶然起こったことだ」と述べた。

しばらくして、男は、妻との口論の後娘に暴行したと告白し、このような方法で伴侶に復讐したかったとした。「ちょっと気が違っただけ」と公判で説明した。

被告は暴行により性的欲求を満たそうとしたわけではないので、裁判官は彼の行動に犯罪性を見出さず、無罪とした。

無罪判決後、検察は最高裁に控訴すると約束。副検察長のブドビン氏は、裁判では被告が意図的に意志を持って行動したという証拠が多数あったと述べた。

『母親、負傷した幼女のために駆けつけた救急隊員、そして何より被告自身の証言がそうです。すぐにではないが、彼は”悪意を持って”娘を暴行したと認めたんですよ』と強調。さらに、裁判所は、何れにせよ、幼女の健康が害されたという事実を考慮していない。

被告の弁護人は、検察の控訴について最高裁判所に異議を申し立てた。「私は裁判所が正しい情報に基づいて判決を出したと考えます」と説明。彼は住民の弁護を無料でしていると付け加えた。

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