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攻撃的なロシア男性

レニングラード州で、男がマニキュア店に押し入り、働いていた妻(36歳)をその場で殺害した。男は顔面に向かって2度発砲し、斧で10回以上頭を殴打。52歳男は追跡の末、逮捕された。

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惨劇が起きたのは、11月11日の日中、フセヴォロジュスク市のショッピングセンターの一角。男が顔に向かって銃器を数度発砲し、鈍器で何度も殴打した。

取り調べ後起訴されるが、今は逮捕要件について対応が協議されている。取り調べに対し、男は嫉妬が原因だと話している。被害にあったのはサロンオーナーのエレーナ。夫はサロンに入り、レジの後ろに立っていた彼女に向かって、犯行に及んだ。

サロン店顧客の一人は、サロンに来て事件を知った。『私たちは付き合いがあって、彼女の誕生日にはケーキを焼きました。今日はマニキュアをしに来たのに、中に入れず。旦那がエレーナを殺し逃亡したので、警察の到着を待っていると言われました。長いこと外で待って、彼女が生きていてくれたらと期待してたんですけど、それはないって』

他の顧客は取材に対し、11月11日の朝マニキュアについてエレーナと話したが、昼には事件を知ったと話した。『私は事件を聞いて、大変ショックです。毎朝のように幼稚園に行く彼らを見ていたので…今朝は彼女とマニキュアについて話したのよ、その後でこんな恐ろしいことが!』女性によると、亡くなったエレーナには小さい娘がいるという。また、エレーナから、前の結婚でモルドバ共和国に家族がいると聞いたことがある。

マスコミによると、モルドバには前夫の元に11歳と14歳の二人の息子が住んでいる。今の夫は、息子たちが前夫と住んでいること、エレーナが養育費を支払っていることを快く思ってなかったようだ。

再婚後、二人の間に娘が生まれる。知人らの証言によると、初めは仲良く住んでいたが、ここ1年半は喧嘩が絶えなかった。『エレーナは、何度か夫に首を絞められたと言っていました。彼女は二回家出して、別に住んでいました。この半年は違うアパートにいたんですよ。最近、彼女の長い髪が彼に切られて。ここ3週間は脅迫されてました。もし生まれ故郷のモルドバに帰らなかったら、殺すぞって』(エレーナの知人)

エレーナは警察に命の危険があると被害届を出したが、警察は何もしてくれないと知人らに愚痴っていた。男は外で二回エレーナの首を絞めた。『そんなことがあって、家から職場まで送迎する警備員を雇ってました。死にたくないって、小さい娘の心配をしていました。とてもいい人だったのに。よく働いて、親切で、温情のある人でした』(エレーナの別の知人)

男の攻撃性について知る時が来た

最近、女性を襲うケースが頻発している。ゴルノ-アルタイスクでは、日中前妻を殴り斧で殴打した男が逮捕された。前妻が復縁を拒否したために起こった悲劇だ。また、ペトロスク-ストレシュネボでは首を滅多刺しにされた25歳女性が発見された。犯人は現場から逃走。

心理学者ナウモバ氏は、男性の攻撃性の増加は、パンデミックや自己隔離に関連している可能性があると見ている。男性は家族の中で稼ぎ手として認識されているため、コロナ禍で明日の仕事があるかわからない状態が、精神的負荷を大きくしているのではないかと。また、男性は感情が抑制されている。友人らの前で泣いたりできず、感情を抑制し、何かうまくいかないと感じた時に、怒りが増幅する。

子供時代に問題があったり、(親がアル中だったり)両親と相互理解を育めなかった男性は、困難に対処することが難しい。このような男性は、困難な状況ではすぐに怒りや悪意を爆発させる。『もし妻が予期しない行動を取ったり、少しでも不貞をにおわせたりすると、たとえそれが想像であっても、暴力的で攻撃的、感情的に反応します。そしてそれが殺人に及ぶことさえあります。』

『その状態になったら、もはや何も見えません。憎しみが理性を払いのけ、他人を殺す可能性があることすら理解できません』飲酒や極度のストレスでこのような状況になることもある。日々感情の爆発を抑えている人も、溜まりに溜まると、家族を攻撃することがある。多くの場合、本人は気づいていない精神障害である可能性がある。

『男性が自分に敬意を持っていない、怒鳴ってくる、行動範囲や個人の権利を制限してくることに気づいたら、自分に対しそのように接してはいけないと説明する時です。もし男性がそれを理解できないようなら、関係を解消する時期です。』

人は最初に相手を軽蔑し、相手の権利を制限し始め、攻撃的な行動が始まり、それが殺人につながることがある。『男にはすでに、目の前に反抗できない犠牲者が見えているんです。自己肯定感や存在意義を高めるために、自分より弱い存在を貶めたり殴ったりする必要があります。そこで、役を演じる用意がある女性が必要なんです。はなから犠牲者になるべくした女性です』

そう言った女性は、男性を庇う理由をいくつも持っている。もしかしたら、子供の頃親を見てそれが普通だと認識しているのかもしれない。そういった女性は、専門家に助言をもらうべきである。もし男性と正常な関係を気づく機会や欲求がない場合は、直ちに関係解消するのが望ましい。

出典記事はこちら  

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※3月15日から11月13日までのモスクワ市の1日の感染者数グラフ。ここ1日のモスクワ市の新規感染者5,974人増の497,516人。

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