ロシア正教会とコロナ
モスクワの正教会では信者の行列が見られ、ソーシャルディスタンスを守らず、マスクをせずに祈る人もいる。
『マスクしてください、マスク。女性の皆さん、あなた、マスクしましょう。司祭の指示です、お願いしますよ。』
ロシア正教会は、人員が不足していると話す。聖職者がほぼ毎日コロナで亡くなっているせいだ。教会に来る人にはマスク着用を、高齢者には教会でのお祈りを我慢するよう呼びかけた。
『コロナで亡くなった聖職者の追悼儀式が10月になってからほぼ毎日です。そう、我々は前線にいます。可能な限り、務めを果たすでしょう』(ゼレノグラドスキー主教）
教会には信者のために消毒液が置いてある。床にはソーシャルディスタンスの印があり、礼拝中はすべてのイコンを消毒している（※祈りながらイコンに口づけする習慣がある）。高齢の信者には自宅に残り、聖職者を家に呼ぶよう助言している。聖職者の死亡率が高いにも関わらず、教会でのQRコード導入（クラスター追跡用）は検討されていない。
ロシア正教会は人手不足とCovidを結びつけてはいないのだ。『もちろん、聖職者の死は昨年より少し多いです。それは辛く苦しい。それぞれの聖職者の死は、大きな損失です。しかし、コロナによる"人員枯渇" といえるほど多数というわけではありません』(前出の主教）
※3月15日から11月17日までのモスクワ市の1日の感染者数グラフ。ここ1日のモスクワ市の新規感染者5,882人増の522,456人。
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